これは望まずして異能力を持った人間の話。
時代は現代日本。
この世界には普通の人間と、「色害(シキガイ)」と呼ばれる異能力者が存在していた。
「先天性頭髪異常」と言う奇病を発症した彼らは、その異能力故各地で力を暴走させる。
その力は災害レベルに匹敵し、「様々な色を持つものは人間に害を与える危険な存在」とされ、人間から差別されていた。
そんな世の中、一人の少年が立ち上がる。
自分たちを虐げてきた人間への反逆。彼らが抗った先に待つものは希望か、絶望か。
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▽色害(シキガイ)
「色を複数色持った害を持つ人間」から色害と呼ばれるようになった。セパカラの世界観で「髪の毛がデザインカラーの人間」を指す言葉。
基本的に人間は色害を人間だと思っていないため、種族差別的な意味も込めて使われる。色害側は自虐的な意味で使うことが多い。
▽先天性頭髪異常(センテンセイトウハツイジョウ)
人間に発症する遺伝子変異系の奇病。色害は全員これを発病している。発病確率は不明。
髪色を決める遺伝子に何らかの異常が認められる場合この奇病が認定される。発病は遅くても満2歳になる前。
色素遺伝子の異常が瞳にも現れるため、発病した場合、ほぼ必ず瞳の色が赤紫で固定される。
▽人間(ニンゲン)
色害とは違い、何の能力も持たない人を指す。特兵や色研はこれに相当する。瞳の色は決まっていないが髪色は1色のみ。
色害との見分けをつけるため、人間は法律で髪にデザインカラーで2色以上の色を入れることが禁止されている。
▽特兵(トクヘイ)
「色害対策特別兵隊」の略。色害が起こした事件や天変地異の対処に当たる特別な兵隊組織。
所属する場所によってマントの色が変わるのが特徴。特兵のトップは政権に口を出すことができるほどの権限を持つ。
色害を根絶やしにし、人間のための日本を作ることを目的とする。
▽地方特兵(チホウトクヘイ)
地方支部に勤務している特兵のことを指す。地方の治安などを総じて任されており、地方勤務といえどトップのものは本部にも劣らない階級を持つ。
また地方トップの特兵は専用のゴールドスフィアを持っていることが多い。
▽個別部隊(コベツブタイ)
「個別特攻部隊」の略。特兵の支配下にある孤児院で育成された、孤児の特兵のみで構成された部隊。
▽色研(シキケン)
「色害研究機関」の略。色害についてを研究する機関で、ここで後述するスフィアが生まれた。
特兵が殺した色害を使って臨床実験をしたり、色害を生きたまま確保して人体実験をしたりとえげつない行為を行っている。
色研のトップも特兵トップと同じ権限を持つ。
▽スフィア
色研が生み出した、人間でも色害のような力を使えるようになる増幅装置。武器に開けてある専用スロットに嵌め込んで使用する。
スフィアの生成には一対の色害の目が使われる。特兵全員が使えるノーマルスフィアと、特定の人間用に調節されたゴールドスフィアがある。
色害の能力を無理やり人間用に調節したものの為、発動【リリース】は問題ないものの、再発動【リキャスト】には時間を要し、使用者には莫大な負荷がかかる。
▽スフィアの発動【リリース】
特兵がスフィアを使用することを総じてこう呼ぶ。発動【リリース】時にすることは特になく、使用者のタイミングで発動【リリース】が可能。
▽スフィアの再発動【リキャスト】
スフィアを2回目以降再発動することを総じてこう呼ぶ。強力なスフィアほど再発動【リキャスト】にかかる時間を要す。
▽再発動所要時間【リキャストタイム】
再発動【リキャスト】までにかかる時間のこと。強力なスフィアほど再発動所要時間【リキャストタイム】を必要とする。